第18章 他者とうまくやる
マッコウクジラの集団の話は上巻でもでてきたなー。
人間の社会は、反目し合うのではなく力を合わせることによって、いっそう大きな見返りを得ることができる。たとえ、同じ資源をめぐって争っている場合でも。これは、他の動物ではめったにできない偉業である。
当たり前のように感じていたけど、言われてみれば他の動物にできないことができるのは偉業
ほんそれ
アボリジニが協力して水道を保全してうなぎをとっている話すごいな。
アラワク族
かつては南米からカヌーでカリブ海の島々に渡り住んでいた。スペイン人が新大陸侵攻を始める前は、カシーケと言われる首長を頂点に、近隣の部族との戦争でとらえられた捕虜を奴隷として使う成層社会を形成していた。
スペイン人による新大陸侵入以来、アラワク族は急激にその数を減じていった。特に、西インド諸島に定住していたアラワク族は、敵対していたカリブ族やヨーロッパ人の侵攻などにより、民族としての滅亡への道を辿る。小アンティル諸島に定住していたアラワク族は、まず、同じ南米から来たカリブ族に追いやられた。そして、西インド諸島の島々がヨーロッパ人により次々と征服されると、キューバやジャマイカやイスパニョーラ島など大アンティル諸島の島々に定住していたアラワク族は強制労働を強いられた。追い討ちをかけるように、ヨーロッパ人が持ち込んだ病気により、免疫力が殆ど無いアラワク族は激減して行った。その結果、現在では、西インド諸島では民族としてのアラワク族は存在しない。
現在は小さな集落にかたまって暮らし、一般に共通の言語や共通の習慣・婚姻関係によって結ばれた親族関係によって辛うじて統合されている。主に狩猟や食物採集に従事していて、また、樹皮製カヌーで漁労を行う。開けた平原や乾燥した台地においては、マニオク、トウモロコシ、ワタを中心とした原初的農耕を行っている。
このように一部の中南米の地域のみにおいて、アラワク族は細々と生き延びている。
強制的な労働や、マスケット銃や、病気などで命を奪われ、独立した部族としては途絶えてしまったのだ。
悲しい歴史だ。。。病気が持ち込まれるってほんとうにこわいよな。。。打てる手がなかったのだろうし、絶望的だ。。。それは差別とか発生するよな。。。
しかし、好戦的な太平洋岸北西部のアメリカン・インディアンと比べると、オーストラリアの部族は、同じく魚の群れに依存していながらも、互いをほぼ平等に扱っていた。それには相応の理由があった。彼らは、水道を維持するために互いの労力に頼っていたのだ。
互いに頼っているからこそ平等に扱っていた、と考えると、チームで経験年数の差異などによって力関係ができてしまう説明になっているかもと感じた。みんなにHRTを求めたりするのって結構難しいことなんだろうなあ
暴力を避けるには、善意以上のものが必要だ。対立よりも平和のほうからより大きな利益が得られるように、長期にわたって努力することが求められるのだ
それなー。誰にとっても平和の方が利益が得られるようにできればいいんだろうけど...サステナブルウォー...うっ頭が
経済活動としての戦争って本当に成立するんだよなーっていうのをよく感じますね。。。
互いに独立してはいるが、力や立場においては同等な存在であると認め合わなくてはならないのだ。そうでなければ、力の強いほうの集団が、それ以外の集団にとっては不利な協力の条件を定めることになってしまう。
会社の中で、複数部署間で協力しないと達成できないことをやろうとしても、パワーバランスみたいなことがチラついてるので恐ろしい。